祈り
2016.10.19. 23:39 | 閲覧数 2519 | いいね 9
皆様こんばんわ。ロンディワルです。
サムネ:
見かけたお墓の写真が素敵だったので、以下は妄想です。
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冷気があたりを包むようになると、人々は山を下り、冬支度に入る。
だから、この頃は明るい月夜でも誰一人いない。
いや、月に姿をさらす女性の姿が一人だけ、在った。
白い肌に白い骨のような衣装だが、なぜか主張するのは白ではなく、
その身にまとわりつくような闇色である。
そんな姿がひっそりと、人気の無い、冷気と蒼月に沈んだ墓場を歩く。
歩く姿に付き添って、闇色の影がゆらめく。
不思議な事に、足音は無い。
やがて、一つの墓石の前に、彼女は静かに立った。
月光を吸い込むような姿の中心、そこだけ赤い唇が開く
「何十年ぶりかな」
声は響かず、氷のように墓石におちる。
「かつて半生を共にした友よ。貴方はどうか、安からであれ。」
誰一人いない墓地で、かつてパートナーだった名前を刻む墓石に、
彼女は黙祷する。
何度目かの。
この先、いつまで続くかもわからない、逢瀬。
月だけが、冷たい空気を照らしてそれを見つめる。
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おそまつさまでした。
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おお、私好みのダーク風な(*ФωФ*)ごちぞうさまです♡
白黒にじわりと出ている闇が素敵!
私も似たようなシーンを創作小説で考えてたので、思わず重ねてしまった(*´ω`*) -
あの衣装は戦隊ものの悪役のカンジ満載ですよね・・・w
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ちょうどお墓参り風味なのを作ってましたw('◇'*)゚⌒
一人でも絶対何かを思って佇む場所…いい雰囲気です❤ -
凄い雰囲気でてますね・・・ダークな感じがすごいですけど、お墓参りなんですねw妄想付でおいしくいただきました!w