【コンテスト参加】わたしの一番関わりたくない変な人
2015.6.8. 21:47 | 閲覧数 2232 | いいね 7
わたしはNPC。
塔の2階で立っていると、いろいろな者に出会う。
彼女と出会ったのは、平日の午前1時、
人影も疎らになったアプデの前日だった。
「おじたん、暇?」
声をかけてきたのは、彼女の方からだった。
暇かと問われれば、決して忙しいとは言えないが、
ここは不機嫌そうな素振りを見せる。
「暇なようで、暇じゃないぞ!」
「ウソだ~」
彼女はそれを見て鈴のように笑う。わたしの反応が、何かツボったらしい。
失礼な奴だ・・・
真の目的は、強力な武人のスカウトにある。
「今日は終電逃して宿無しブルース。暇なら朝まで一緒に遊ばない?」
「ふむ・・・」
彼女はどうやら、武人ではなさそうだ。
関わるとろくなことが無いと、わたしの勘が言っている。
「べ、べつに遊ぶ必要まで無いんだけどー、風呂ぐらい入りたい・・・と、思うじゃん?
ついでに空腹でござる!」
(イライライライライライライライライライライライラ)
「単刀直入に言いますと、お金くれませんか!?」
「それならば、話は単純レッツ、クライム!塔を登って武人どもを倒すのだーーー!!」
(塔を登るクエストを受けました!)
「わぁい!わたし殴るのだぁぁああああい好き!!」
※プライバシーの為、音声は変えております。