狩猟性の猛獣
2014.5.29. 17:23 | 閲覧数 1011 | いいね 1
リン 召喚 美耶子 ジン 暗殺 霞夜
霞:ただいま戻りました。
おや、誰も居ませんか。
それならそれで、今日は何もせずに ゆっくりしましょう。
俺:ZZZzzz・・・
うごあっ?!
親:おーっと、騒ぐんじゃねえぞ?
この荒々しい猫爪で、俺様達が、狩猟性の猛獣だって事を
その身で思い知りたくなかったらな?
俺:おいこら、親分。
いきなり、マウント決めてきやがって、何のつもりだ?
親:なーに、ちょっと話をしようと思ってなぁ。
俺:目の前に爪突きつけながらする話ってのは何だ?
脅迫じゃないことを、祈りたいもんだな。
親:ちょっとした、『お願い』事さ
そろそろいい加減、俺様のご主人の出番が有っても
良いんじゃないかと思ってなぁ?
俺:あーその話ね、大丈夫大丈夫。
親:おいおい、この俺様を、あの頭の悪いご主人と
一緒にしてもらっちゃ困るぜ?
俺:おーい、飼い主を阿呆扱いしてるぞー?
親:ご主人はアレで良いんだよ。
俺:まぁ出番な?近いうちにちゃんと、あるから。
想像以上にカンスト早かったからな すぐだすぐ。
親:すでにカンストしてる霞夜穣ちゃんの出番が続いてるところ見ると
そうは思えねぇんだがなぁ?
俺:大丈夫大丈夫。
親:最近寝不足でなぁ?ご主人が出番が出番がうるさくってよー?
寝ぼけてうっかり爪を振り下ろしちまいそうだぜ?え?
俺:おうけい、親分、取引をしよう。
懐からサッと、白い包装に包まれた棒状の何かを親分の前に差し出す。
親:!!てめぇ!そいつぁ!島根県産アゴ野焼きだと?!
俺:どうだ?とりあえず今日はコレ持って帰れよ、な?
親:チッ 巫山戯た野郎だぜ・・・
良いか?ご主人の出番はちゃんと用意するんだぜ?
俺:やれやれまったく。
霞:あら、居たんですか?
俺:寝てた。
霞:ところでこれ、何時の写真ですか?
俺:・・・・・・だいぶ前。
霞:サボってますね?
俺:スイマセン。
美:親分、どこにいってたのじゃ?
親:ちょっと野暮用でな。
美:親分?その『ちくわ』どうしたのじゃ?
親:ちくわじゃねえよ!
こいつぁなアゴ野焼きってんだ。
美:あ、アゴをやくのかや?!
親:そこじゃねえよ。
トビウオって魚を、とある地方ではそう呼ぶんだ。
美:魚のことかや、ん?
それじゃーちくわで合っておるじゃろ?
親:一緒にするんじゃねえ。
トビウオってヤツはな、時速50km以上で400m以上滑空する
とんでもねえ軽功の使い手なんだぜ?
そのトビウオのすり身から作られる、この野焼きってヤツぁ
まさに絶品、ちくわと一緒にしてもらっちゃーこまるな。
美:でも見た感じ完全にちくわなのじゃ。
親:しょうがねえ、ご主人だぜ。
そら、食ってみろ。
美:・・・・・・・!?
うまうまなのじゃー!!
親:だろ?ちくわと一緒にすんじゃねえよ。
美:親分、もっとよこすのじゃ。
親:ば!おま!そんな勢いで、齧り付くんじゃねえ!
あ、こら!ご主人!!もう半分以上も!!!
美:うまうま。